桜の花が春風に誘われて空に舞う好時節に、本会は七十回の記念展を迎えました。今回は記念として作品集を作ることになり、その編集過程で皆さんの作品はすでに写真で見ていましたが、それでは本当のところが伝わってきません。直接対面できる日を心待ちにしていました。
一口に七十年と言いますが、その道程は決して平たんではありませんでした。数年前、感染が収まらないコロナ禍の中、一時は本展の開催さえ危ぶまれました。役員の方々のご尽力、会員の皆さんのご理解・ご支援により一度も休むことなく続けてこられました。会長として感謝に堪えません。
また、本展に先だって二月には「東海書道藝術院を築いた先達」と銘打って院人研が開かれました。歴代会長・副会長のお人柄を偲び、それぞれのお作品を映像で鑑賞することを通して、本会七十年の歴史を振り返る機会となり、時宜を得た好企画でした。この詳細についてはまた別の機会にお知らせしたいと思っています。楽しみにしていてください。
過去を振り返るだけでなく、今のそして明日の東書藝はどうあるべきかを考えることも大事です。共に手を携えて進めていこうではありませんか。