待ちに待った東書藝展の開幕です。
令和二年一月以来の新型コロナウイルス感染拡大が続く中においても、役員諸氏、並びに会員の皆様のご尽力・ご理解のお陰で一度も中止することなく、今年も盛大に本展が迎えられますこと、感謝の念と共に感慨ひとしおのものがあります。
ただ残念なことに祝賀会は東海三県の今日の感染状況の下での開催はやはり無理があるでしょう。せめて授賞式だけは十分な感染対策を施して行うことで、受賞者の皆様のご努力に報いなければなりません。
今展の出品者の内訳をみると、院人のクラスが全体の約半数を占めるようになりました。院人は本会の母体となる存在ですから、その院人の作品の内容が会としての質の高さということになります。今回はこのクラスでの作品規格に多少の変更が行われました。作品の大きさと形は多様な作品制作の意欲を喚起する条件の一つです。その効果がどのように現れるか楽しみです。
また、来年は七十回という大きな節目の年を迎えます。会員の一人一人が今展の成果をふまえ、来たる記念展への弾みとなることを願っています。