66回展の開幕を迎えて
会長 風岡 五城


春風の吹き渡る好季節、待ちに待った第六十六回東海書道藝 術院展の開幕を迎えることが出 来、大変嬉しく思っています。 東書藝の各組織一丸となって本展開催にご尽力いただいたお陰であります。この場を借りて心から感謝を申し上げます。 平成最後の、そして新元号元年の開催となる本展が記憶に残る展覧となることを願いつつ、どんな作品に出合えるのか楽しみにしているところです。
今展の中日新聞社紙上の全面広告では、タイトル文字を 「神飛」としました。唐の孫過庭の『書譜』の中の「翰逸神飛」からとった言葉です。何のこだわりもなく筆が自在に動き、精神が躍動する状態のことです。 本会のスローガンである「自由 かつ大胆」の精神にも通じる言葉です。
昨年十一月、本会名誉会長豆子甲水之先生がお亡くなりになりました。偉大な指導者であられた先生を亡くしたことは私たちにとって大きな悲しみですが、その悲しみを乗り越えて更に前進していくことが、先生のご遺志にも叶うことだと思います。
会員の皆様におかれましては一層のご理解、ご支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。