65回展の開幕を迎えて
会長 風岡 五城


春爛漫の候、今年も盛大に東書藝展の開幕を迎えることが出 来ました。開催に向けてご尽力いただいた役員の先生方、また 関係各位の皆様に対し心からお礼を申し上げる次第です。 東書藝ではこれまで五年ごとの節目の年には、何らかの記念 事業を行ってきましたが、今回は昨年十一月に開催された「2017東書藝・揚州市友好書法展」がそれに当たります。日中国交正常化四十五周年記念、日中平和友好条約締結四十周年 記念に合わせ、また本会の創立六十五周年を迎える記念としての開催となりました。概要は会 報第一三三号にてご案内の通りですが、開会式に合わせて本会から三十七名が訪中し、書を通じた友好親善を深めることができました。これを受けて本展授賞式・祝賀会には揚州市から訪日団をお迎えし、展覧会場には中国側の作品二十点を特別展示することになっています。国際交流の輪を一層広げる機会になることを念じてやみません。 東書藝は創立当初より、この地方における書壇の主導的役割を果たしてきました。時はめぐり会員の世代交代も進んできていますが、本会の自由で進取の精神は今なお受け継がれ、さらに未来に伝えていかなければならないものです。会員諸氏の一層の奮起を切に願うところです。